新年最初のブログですが…
今回は私の尊敬する鍼灸師の師匠、米倉まな先生のnoteの投稿を引用させていただき、萌木堂について改めてお話していきたいと思います。
まな先生のnoteの中にもあるように、私たち鍼灸師のあるあるネタだと思うのですが。
「〇〇に効くツボってありますか?」
本当にあるあるです。笑
私もこの仕事をしていなければ、鍼灸師の方に聞いていると思います。
また、学生さんや卒業したての鍼灸師の方からもよく聞かれる質問です。
テレビや書籍にも、「〇〇に効くツボ」と紹介されていたりして、情報は溢れています。
たしかに分かりやすいので、セルフケアには使えるかもしれません。
ただ、ここでお伝えしたいのは、私たち鍼灸師は、「病気ではなく人を見ている」ということです。
それは「ハウツーではなく本質」ということと同じなのです。
「○○に効くツボ」はある意味ハウツーです。
すべての人にそのツボが効くわけではないので、効かなかったときの悲しさといったら・・笑
では鍼灸における本質とはなんでしょうか?
それは、「患者さんのすべてを診て、 その方に適したツボを探し出す」ということです。
すべてというのは、その方の症状、体質、性格、仕事、趣味、よく使う言葉など多岐に渡ります。
何を重視するかは鍼灸師により違いがありますが、見えている情報だけでなく、見えない部分も見ようとする姿勢は皆変わりません。
患者さん本人が自覚していることはしっかり受け止めつつ、患者さんが気づいていないことに気づかせるのも大切な仕事です。
そして、鍼灸師や鍼が症状を改善しているわけではなく、鍼灸を受けていただいた患者さんの治ろうとする気持ち、身体の自然治癒力により、初めて治療効果が出てきます。
鍼灸の効果が治療後1、2日後に表れるのはそのためなのです。
これが鍼灸の本質なのだと、私は考えます。
萌木堂はこの本質を大切に、
これからも歩み続けていきたいと思います。