
「不器用なのに鍼灸師?」
鍼灸マッサージ師というと、器用で、触っただけですぐに凝りが分かる、というイメージを持たれることがありますが、私はそれとは正反対なタイプです。笑
とにかく不器用で学生の頃はかなり苦労していて、実技の授業がとても苦手でした。勉強もついていくのに必死で、人の何倍もやらなければ覚えられず、劣等感の塊でした。その頃は人と比べてしまうことも多く…。
在学中に色んな人と出会い、色んな出来事を経験し、「鍼灸で心のケアをしていきたい」という覚悟を決めてからは、
不器用でも、この仕事をやっていきたい。やらなければいけない、という謎の使命感に燃えるようになりました。笑
そこからは、自分なりに努力して、学校もなんとか卒業し、職場を転々としながら、今に落ち着きました。
不器用なのに鍼灸師が務まるのか?
と聞かれたら、
不器用だから務まるのかもしれない、と、答えると思います。
今まで本当にたくさんの失敗をして、たくさんの方へ迷惑をかけてきました。「センスがない」「向いてない」と言われることもありましたが、それでも諦めずに続けてきました。
器用ではないから、触っただけでは分からないから、多くの方へ施術させていただいて、どこが痛むのか、どこが凝っているのか、何度も聞きながら、試行錯誤しながら、泥臭くやっています。笑
うまくできたと思ったことは正直一度もありませんが、だからこそ、地道に続けていけるのだと今は感じています。
そして開業した今は、「鍼灸で心のケア」ではなくて、「鍼灸という手段も使っての心のケア」という考えに移行しています。
手段は複数あるほうが、それだけ対応できる幅も広がると思うからです。
鍼灸、マッサージ、対話、森林、植物、平屋、縁側、本……笑
癒やしの手段はたくさんあります。
その中で、相手の方に合ったもの、欲しているものを提案していけたらいいなあと思います🌳
手先だけでなく、生き方も、
色々と不器用な私ですが、これからもよろしくお願いいたします😢笑